2009年02月02日(月)
誰も守ってくれない / 誰も守れない
映画に関するりばにしの記事
映画『誰も守ってくれない』を観てきました.
誰も守ってくれない
from www.dare-mamo.jp at 2009年02月01日23時52分
以下,多少のネタバレがあるかもしれないので,ご注意ください.
容疑者の家族を保護する刑事と保護対象である容疑者の妹の物語.マスコミの過剰な追跡やそれ以上に無秩序に行われるネットの追跡,両方の恐怖が描かれている.
映画としては途中からマスコミの側面はほとんど出てこなくなり,ネットの中傷が制御できない怖さを持っていることを強調しているようにも感じ取れる.ただ,最後の最後で,マスコミ側の佐々木蔵之介演じる記者が発言している台詞に,おそらくマスコミの追跡もネットの追跡も同じだ,と言わんとしているのではないかと感じ取れた.ちょっと極端に解釈すると,ネットによる中傷の怖さを生み出したのは,ワイドショー好きになってしまった現在の日本の国民性であり,それを育んできたのはワイドショーのような報道を繰り返すマスコミ側なのだ,というメッセージでもあったのかもしれない.
この映画と対になるドラマが1月24日に放送されたドラマ『誰も守れない』.ドラマでは映画と同じ刑事が被害者の家族を保護する話が描かれている.ドラマでもマスコミの恐怖とネットの闇という2つの側面が描かれており,加害者や被害者の家族の保護というテーマ以外の共通性も見受けられる.
最後に,映画を観ている最中に感じたのは,ドラマを観ているかどうかで楽しみ方が少し変わってしまうかもしれない,ということ.僕は映画を観る前に録画しておいたドラマを観てしまっていたので,両方に登場するキャラクターの性格などがわかりやすくて,ちょっと得したように感じた反面,映画単体でも理解できるようになっているはずだから,その新鮮さを得られなかったのは残念な気も.
2009年02月02日00時18分 | Permalink
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