2003年08月02日(土)
FMV-BIBLO MF7/700でDual Boot
FMV-BIBLO MF7/700に
・Windows XP Professional
・Kondara MNU/Linux 2.1(Asumi)
をインストールし,ntloaderを用いてdual bootする手法を備忘録として掲載します.なお,ここに書かれていることはあくまでも一例です.もちろん他にも手順はたくさん存在します.実践なさる場合は,あくまでも自己責任でお願いいたします.
#このコンテンツは旧サイトから移行中につき,レイアウトを適宜修正しています・・・.
まずはWindows XPをインストールします.パーティションを全て解放して,CドライブとしてNTFS領域を作成(/dev/hda1).普通にインストールしましょう.
続いてKondara MNU/Linux 2.1 (Asumi)のインストールに進みます.fdiskにてパーティション情報の編集.
/dev/hda1 NTFS /dev/hda2 FAT32 /dev/hda3 拡張領域 /dev/hda4 ThinkPad Hybernation /dev/hda5 /home reiserfs /dev/hda6 swap /dev/hda7 / reiserfs
liloはルートパーティションだかに入れる.ここでは/dev/hda7に.MBRには入れたらアカン.ネットワークは,とりあえずdhcpで.bootフロッピーは作成しない.というか,USBフロッピーディスクではできないかと.
で,ここは僕なりの設定.他の人はあまり参考にならないかもしれないけど.Xの設定はする.でも,Xで起動しないようにしておく.経験談としては,Xの設定がうまくできているか確認するのは,やめた方がいい.ここでフリーズすることがあるから.
起動時にスタートするサービスを確認されるので,不必要なものは外しておく.僕はインストール直後は,あえて「network」を起動しないようにしている.Note PCの場合,オフラインでの使用も十分考えられる.オフライン時にeth0がdhcpのタイムアウトを待つことになってしまうから.後述の設定で,起動時にeth0を立ち上げないようにしておいて,それからサービスの「network」を有効にするようにしている.
最初にインストールしたWindows XPでブート.特に何もしなくてもブートできるはず.マイコンピュータのメニューから「管理」を選択.Asumiインストール時に作成した/dev/hda2が見えるから,それをFAT32でフォーマット.ラベルは適当に.
このままでは当然Asumiが起動できないので,インストールCD1から起動後,
boot: linux rescue
で,RESCUEモードで起動する.起動後,
# mkdir /mnt/tmp # mount -t reiserfs /dev/hda7 /mnt/tmp
として/パーティションをマウント.USBフロッピーからgrubで起動してはダメ,なはず.USBフロッピーからgrubで起動すると,USBフロッピーのマウントでPANICになってしまう,はず.その問題を回避するためには,/etc/fstabのフロッピーの欄を,/dev/fd0から/dev/sdaに変更しなければならない,はず.
# /mnt/tmp/bin/vi /mnt/tmp/etc/fstab /dev/hda7 / reiserfs defaults 0 0 /dev/hda5 /home reiserfs defaults 0 0 /dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,ro 0 0 /dev/sda /mnt/floppy auto noauto,owner 0 0 none /proc proc defaults 0 0 none /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 /dev/hda6 swap swap defaults 0 0
で,終了.
# exit
ここで注意.以下の作業の一部は,RESCUEモードでも実行可能ですが,ここではgrubを用いてbootして作業する手法を書いています.もしRESCUEモードで作業する場合は,上で終了をせずに,PATHに注意して作業して下さい.
他のマシンなどでFDにgrubをインストールしておく.USBフロッピーディスクドライブを利用して,boot.
grub> root(hd0,6) grub> kernel /boot/vmlinuz-2.4.18-10k root=/dev/hda7 grub> initrd /boot/initrd-2.4.18-10k.img grub> boot
/etc/lilo.confを必要に応じて修正して,liloの更新.インストール時に/dev/hda1のNTFS領域のXPが選択されず,何故か/dev/hda2にWindowsがあるような状態になっているから.場合によってはWindowsの起動部分は消してしまってもいいかも.起動までの時間も編集してもいいかも.編集後,忘れずにliloを更新すること.
# vi /etc/lilo.conf boot=/dev/hda7 map=/boot/map-bmp install=/boot/boot-bmp.b bitmap=/boot/kondara.bmp bmp-colors=14,,,15,,0 bmp-table=17,22,1,6,17 prompt timeout=5 lba32 default=Kondara image=/boot/vmlinuz-2.4.18-10k label=Kondara initrd=/boot/initrd-2.4.18-10k.img read-only root=/dev/hda7 append="acpi=off apm=on" other=/dev/hda1 label=Windows # /sbin/lilo -v LILO version 22.1, Copyright (C) 1992-1998 Werner Almesberger Development beyond version 21 Copyright (C) 1999-2001 John Coffman Released 31-Oct-2001 and compiled at 00:18:30 on Dec 9 2001. MAX_IMAGES = 27 Reading boot sector from /dev/hda7 Merging with /boot/boot-bmp.b Mapping bitmap file /boot/kondara.bmp Boot image: /boot/vmlinuz-2.4.18-10k Mapping RAM disk /boot/initrd-2.4.18-10k.img Added Kondara * Boot other: /dev/hda1, on /dev/hda, loader /boot/chain.b Added Windows /boot/boot.0307 exists - no backup copy made. Writing boot sector.
大事なのはここから.ntloaderから読み込めるようにするため,liloをファイル化する必要がある.
# dd if=/dev/hda7 of=/tmp/LINUX.PBR bs=512 count=1 読み込んだブロック数は 1+0 書き込んだブロック数は 1+0
ファイル化されたliloである/root/LINUX.PBRを,FAT32領域(/dev/hda2)にコピーする.
# cd /mnt # mkdir win # mount -t vfat /dev/hda2 /mnt/win # cp /tmp/LINUX.PBR /mnt/win/ # umount /mnt/win
これでとりあえずファイル化されたliloをWindowsの領域にコピーできたので,再起動してWindowsを起動.
# shutdown -r now
ここでまたまた僕なりの設定.再起動の前に,僕の場合は,FAT32領域(/dev/hda2)を自動でuid=500権限(river24)でマウントするように,最後に1行加える.
# /mnt/tmp/bin/vi /mnt/tmp/etc/fstab /dev/hda7 / reiserfs defaults 0 0 /dev/hda5 /home reiserfs defaults 0 0 /dev/cdrom /mnt/cdrom iso9660 noauto,owner,ro 0 0 /dev/sda /mnt/floppy auto noauto,owner 0 0 none /proc proc defaults 0 0 none /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 /dev/hda6 swap swap defaults 0 0 /dev/hda2 /mnt/win vfat defaults,uid=500 0 0
あと,起動時に「network」がスタートしても大丈夫なように,/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0を編集.
# vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0 DEVICE=eth0 BOOTPROTO=dhcp ONBOOT=no
で,起動時に「network」がスタートするように,サービスを編集.
自分でファイル書き換えろ,って話もありますが,,,.
# /usr/sbin/ntsysv
Windows XPで起動.FAT32のLINUX.PBRを,C:\にコピー.Windowsだけ再インストールしたときのために,F:\LINUX.PBRもバックアップとして残しておいた方がよいかと.で,メモ帳などを使ってC:\boot.iniを編集.最後の行に「C:\LINUX.PBR="Kondara MNU/Linux 2.1 (Asumi)"」を追加.
[boot loader] timeout=30 default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS [operating systems] multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(1)\WINDOWS="Microsoft Windows XP Professional" /fastdetect C:\LINUX.PBR="Kondara MNU/Linux 2.1 (Asumi)"
これで完成したはず.