2006年12月24日(日)
武富健治 – 鈴木先生 (1)
書店で見かけて,すごく気になって買ってしまった漫画.理由は,帯に,『このマンガがすごい!』2007・オトコ版(宝島社)や『このマンガを読め!2007』(フリースタイル)などに選ばれているなどと書かれていたのと,裏側の帯の部分(なんて言うの?)に書かれていた解説の一部が気になってのこと.
読んだ感想は,たしかに読む価値のあるマンガ.新しい時代の新しい教師像の一つかもしれない.今までのやり方でもなく,かといって世の中に流される形でもなく,鈴木先生は,現場を見て,まわりに耳を傾けて,その上で考え抜いて,自分で答えを出している.すごい先生だと思います.鈴木先生はいろいろな問題に立ち向かうことができているが,実際,ここまで問題に立ち向かうことができる先生って,どれくらいいるんだろうか.教師という仕事がつくづく大変なんだろうな,と感じられました.
昨今,いろいろな漫画がドラマ化されており,さらには最近の教育問題のあおりを受け,この漫画もドラマ化されやしないかと心配.というのも,これはドラマ化するとチープなものになりかねない.漫画を読んだ限りでは,白黒のトーンだからこそ,強く訴えかけてくるものがあるように感じた.カラーだと思うと,少し物足りない気がする.ましてや,実際の人間では.
原作を作る手間がなく,漫画のヒットからある程度の数字が約束されることから,安易にドラマ化されることが多いが,漫画は漫画であって,ドラマはドラマだ.漫画の世界をより伝えることができるのであれば,ドラマという選択肢も悪くないと思うが,駄作に終わってしまうことが多く感じられる・・・.ドラマはもっとドラマだからできることを追うべきだと思う.
と,最後はこの漫画とは関係ない方向に行ってしまったが,まぁ,ドラマ化を危惧するくらい(笑),いい漫画だと思います.
漫画「鈴木先生 」
久しぶりにガツンときた漫画。
以前、新聞の書評欄で大絶賛されていたので
読みたいなあーと気になっていたものをやっと読む。
「鈴木先…